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私が完全母乳になれなかった5つの理由【なれなくても大丈夫】

eyecatch

「私のかわいい赤ちゃん。完全母乳で育ててあげたい。」

頑張ってはいるけど、なかなか軌道に乗らず悩んでいるママは多いのではないでしょうか。

完全母乳には、

  1. 成長に必要な栄養素を豊富に摂取できる。
  2. 免疫力を強化できる。
  3. 赤ちゃんに安心感を与えられる。
  4. 母子間の愛着を形成できる。

など、赤ちゃんにとってメリットが沢山あり、多くのママが完全母乳にこだわるのも当然だと思います。

私も完全母乳については、本当に苦労しました。うまくいかないとしんどいですよね。

知り合いの助産師さんに相談したり、ネットを読みあさったり、できることはあれやこれや全て試しましたが、私は結局最後まで完全母乳は実現できず、混合授乳でした。

自分がどうして完全母乳になれなかったのか理由を分析してみましたので、皆さんに共有したいと思います。

完全母乳を目指しているママさんや授乳トラブルに悩んでいるママさんの参考になればとても嬉しいです。

完全母乳になれなかった理由5つ

何故、完全母乳になれなかったのかを考えてみたところ、5つの理由が思い当たりました。

【理由1】母乳育児の今後を決めるゴールデンタイムを逃していた。

完全母乳を実現する上で、出産直後から9日目頃までがゴールデンタイムと言われています。

母乳育児においては、

  1. 乳汁を押し出す作用があるオキシトシン
  2. 乳汁を作る作用があるプロラクチン

という2つのホルモンがとても重要な存在なのですが、ゴールデンタイムは、その中でも特にプロラクチンが肝になってきます。

プロラクチンの分泌は産後をピークに時間経過と共に減少しますが、授乳によりまた増加します。

頻回授乳によりプロラクチンの分泌が増加することで、母乳の量も増えるのが産後9日目あたりまでです。

つまり、ゴールデンタイムの間の授乳頻度や作られた母乳量で、赤ちゃんに必要となる今後の母乳量を体が把握して、赤ちゃんに必要な分の母乳を作るようになっているということです。

私は、このことを知らなくてゴールデンタイムに頻回授乳をできませんでした。

帝王切開で産んだことにより、私の産院では初回授乳は30時間ほど後になり、産後1日目の夜も助産師さんに預かってもらい、22時以降~朝にかけて授乳を怠ってしまいました。

退院後も、日中に家を空けないといけないことが多くあり、Tちゃん(我が子)をお義母さんに預けて、9時間授乳しない日もありました。

「どうせ母乳出てないし、吸わせても仕方ないよね」と思っていたんです。

「ゴールデンタイムを逃したら100%完全母乳は無理!」は言い過ぎかも知れませんが、やはりゴールデンタイムをものにするかしないかで少なくともスタートダッシュは違うと思います。

【理由2】夜間授乳を怠った

夜間は母乳量が増える時間帯なので、夜間に授乳することは母乳育児においてはとても重要です。

赤ちゃんがどうしてもお乳を吸ってくれない等、授乳ができない場合は、搾乳をするだけでも効果的です。

しかし、私は入院中、赤ちゃんがお乳を吸えない時は、「赤ちゃんが吸わないんじゃ仕方がないよね・・・。」と搾乳すらせず、すぐにミルクを与えていました。

退院してからも、Tちゃんは夜泣きもせずに夜から朝まで7時間以上も爆睡する子だったため、夜間授乳を全くしない日もありました。

【理由3】正しい搾乳方法を知らなかった

赤ちゃんがお乳を吸えない時は、搾乳も効果的だと前述しましたが、搾乳する際は乳頭を刺激することが重要です。

しかし、私は搾乳方法を教えてもらったことも、自分で調べたことも無く、どのように搾乳するのか分かっていませんでした。

正しい搾乳方法を知るまでは、乳房をぎゅうぎゅう押さえたり、握りしめたりしていました。

乳房はとてもデリケートなので、その様に痛めつけてしまうと、繊細な乳腺をたくさん傷つけてしまいます。今考えても恐ろしいことをしていました。

【理由4】赤ちゃんの個性

正直、こればっかりはどうしようもないのですが、Tちゃんがお乳に無頓着で、授乳に非協力的でした。

Tちゃんはお乳もあまり飲まなかったし、離乳食もあまり食べませんでした。今も気が向かないとご飯をあまり食べません。

生まれた時からこんな感じで、母乳も少し飲んだだけで満足しちゃうし、少量ずつを時間をかけてちびちび飲むのが好きな様子でした。

授乳している最中、お乳が反応して母乳がぶわっと出るタイミングではいつも口を休め、母乳がぶわっと出る波が去った後に少しずつ自分のペースで飲んでいました。

お乳が詰まりかけている時は、お乳の味が変わることもあるようで、少しでも味が変わると寝ぼけている時以外は拒否するグルメちゃんでした。

それに加え、4か月頃からは遊びのみが始まり、吸われた刺激で張ったお乳を放置され、詰まった事も数えきれませんでした。

【理由5】自分自身の体質

今振り返るとこの要因が一番大きかったように思います。

産後左乳の乳頭付近にしこりがあり、乳腺症であることが分かりました。

乳頭付近にしこりがあることにより、Tちゃんが左乳頭をうまく吸うことができなかったし、乳腺症のせいで乳腺自体の道が狭められているのか、細い線の乳管しか開通していない様でした。

そして、私はもともと低気圧になると頭痛が発現する気圧症という体質でもあり、これも母乳育児に影響を及ぼしました。

低気圧の時は決まって、背中や肩甲骨辺りが硬くなることで、血の巡りが悪くなりお乳が詰まりました。

低気圧が去ると大体お乳の詰まりは解消されました。

完全母乳にはなれなかったけど、混合育児で得たもの

花束,女性

私は諦めが悪く、7か月くらいまではずっと完全母乳を目指してもがいていました。

でも、助産師さんから

「なんで完全母乳がいいの?何で混合じゃだめなの?完全母乳じゃなくても、お乳をあげること、それ自体が大きいんじゃない?混合でも赤ちゃんはいっぱい得るものがあるんだよ。完全母乳でなくても、授乳からコミュニケーションを学ぶし、ママからの愛情も感じる。出ないお乳の吸いにくさや、味の変化とかを通して脳が色々刺激されて神経も発達する。「今日は味が違うな」とか「こっちのおっぱいまた出ないな」っていっぱい考えるんだよ…。」

などなど、色々話してもらった時に、私がTちゃんにあげたかったものはちゃんとあげることができていたのではないかなって強く思いました。

むしろ、完全母乳ではないにせよ、母乳はあげれているし、それに加えてミルクも与えるていることで、体に栄養、脳に刺激がいっぱいで最高なんじゃないかって。

事実、Tちゃんは病気もすることもなくめちゃくちゃ元気です。新型コロナにも罹患しましたが、一日休んだらいつもどおり元気に走りまくってました。

頑張っているママに伝えたいこと

王冠

完全母乳でも、混合でも、完全ミルクでも、お母さんがあげられる最大限のものを我が子に与えられているならそれで十二分だと思います。

自分の思い通りにいかないのが普通。それが育児なんだなと痛感しました。

だから自分なりのベストを尽くせば、大丈夫。赤ちゃんにお母さんの愛は届いてるし、これからに必ず続いていくと思います。

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